そもそもドメスティックバイオレンスってなに?
ドメスティックバイオレンス(以降『DV』表記)は『同居関係にある配偶者や内縁関係から受ける家庭内暴力のこと』や近年では『元恋人や恋人関係にある相手に暴力をふるうこと』だとされています。
DVの基準はただ一つ。相手から暴力を振るわれているかどうかです。
あなたは配偶者から殴られたり蹴られたりされたことはありませんか?相手が男性だけに限らず、最近は女性からのDV被害も多数報告されています。どんな理由があっても配偶者に暴力を振るっていい理由にはならないのです。
人間である以上、話し合いで解決しなければなりません。もしあなたが夫に殴られた経験があるならまずはDVを疑ってみましょう。
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DVは離婚するべき
DVというのは物理的な暴力が伴っている分、被害が即深刻化しがちです。当たり前ですが暴力というものは、当たり所が悪ければ死の危険が常に付きまとっています。
女性の場合は力が弱いから大丈夫と油断してはいけません。眼球などの軟な部分にダメージを受けて再起不能になることだって考えられるからです。
決して肉体的なダメージを軽視してはいけません。あなたが殴られ続けて後遺症などが残れば、さらに状況は悪化します。
正直DVなどの問題ある加害者からは『逃げる』というのが一番正しい選択です。
DV被害にあったなら離婚したほうが、自分達夫婦にとっても周囲の人にとっても最も良い選択だということを忘れてはいけません。
DV加害者の特徴
DV加害者というのは小さなころからの教育やトラウマなどが元になって、その鬱憤から逃げるために相手に暴力を振るっている傾向にあります。
そして悲しいことにDV加害者を救う有効な手段はほぼありません。彼らを救うことができるのは殴られることができる人ではなく、彼らに殴らせないことができる人です。
あなたはもしかしたらDV加害者を救いたいと思っているかもしれません。
しかし、殴られて被害者になってしまった時点で、高い確率で彼らを救うことはできなくなってしまったのだということは覚悟しておかなければなりません。
私じゃないと、僕じゃないとこの人はダメだと思う…そんなあなたの優しい心はもちろん大切です。しかし、あなたが彼らを受け入れる優しさは、DV加害を止める根本的な問題解決にはなっていないのです。
むしろ、あなた方が受け入れることでDV加害者の状態は悪化しています。離れることこそが本当の愛情である場合もあるのです。
自分の力量を見極めて行動することは非常に大切なことです。どうしても出来ないことは、命を懸けようと人生をかけようとできないのです。あなたを本当に大切に思う人々を傷つけないためにも、逃げるという勇気を持つことも大切です。
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DV被害は子供を歪ませる
DV被害は夫婦だけの問題ではありません。子どもができた時、生まれた子供は抵抗するすべもなくDVの被害者になってしまいます。
子供が殴られるケースはもちろんのこと、子供が殴られなかったとしても片親が目の前で殴られるだけで子供の精神に大きな影響を与えます。目の前で大好きなお父さんやお母さんが殴られるのを見て育つことが、子供の心に及ぼす影響は考えなくてもわかりますよね。
子どもに対しては、DV加害者も被害者も同様に『加害者』です。配偶者を選べる大人と違い、子どもは生まれてくる親を選べないのです。責任のない子供に大人たちの都合を押し付けてはいけません。
DV被害者の子供のうち一部は、大人になってDV加害者になります。そして、新たなDV被害者を生み出していくのです。
そうでなかったとしてもDVをするのが怖いからと子供を持たない覚悟を決める人もいれば、自分が親から受けたDV被害を我が子に行ってしまうのではないかと怯える日々を過ごす人もいます。DVははこどもが一番の被害者になるのだということを忘れてはいけません。