世の中には、「子どもを作らない」ということを決めている夫婦もいます。「結婚したら子どもを作るのが“普通”」だと考えている人たちにとっては、このような選択をする夫婦の気持ちを理解するのが難しいかもしれません。
ですが、今や「子どもをつくらない」ことを公言している夫婦やカップルは少なくありません。
「子どもをつくらない」「子どもはいらない」と決めた夫婦だって、素敵な夫婦生活を送ることはもちろん可能です。
しかし、家族や友達が「結婚はしたけれど、子どもは作らない」と明言した際に混乱する人も少なくありません。「その理由がわからない」「なぜ、子どもを作らないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。では、彼らはなぜ子どもを作らない人生を選ぶのでしょうか?
- 子どもがいらない理由① 経済的な理由
- 子どもがいらない理由② 不妊症
- 子どもがいらない理由③ ライフスタイル
- 子どもがいらない理由④ 子どもがどうしても好きになれない
- 夫婦で子どもに関する価値観が違うなら、徹底的に話し合おう
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子どもがいらない理由① 経済的な理由
「子どもをつくりたいけれどつくれない、だからいらない」という夫婦もいます。やむなく「子どもはいらない」という状況を選んでいる夫婦には、やはり経済的な原因が関係しているようです。
たとえば、どうしても子どもがつくるだけの収入が得られないという夫婦もいます。
子どもを成人まで育てる場合、教育費だけでも1人1000万円かかると言われています。
夫婦で生活するだけでもカツカツなのに、『子どもを育て上げるお金なんてない…。』という理由から、子どもをつくらない人生を選んでいる方もいます。
子どもがいらない理由② 不妊症
また、不妊症でどうしてもお子さんができない夫婦もいます。
不妊治療には、非常にお金がかかると言われています。1回の治療で数十万円がかかることも珍しくはありません。
さらに、時間もかかりますし、精神的にかかるストレスも大きいとされています。女性にがストレスを感じるのはもちろんのこと、男性側だって負担はかかります。
「不妊症は女性だけがなるもの」と思い込んでいる夫には、理解と協力を求めなければいけません。この不妊治療のせいで、関係が悪化したという夫婦もいます。それよりは、子どものいない人生を選び、2人で充実した時間を作っていこうという夫婦もいるのです。
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子どもがいらない理由③ ライフスタイル
経済的にも余裕があるし、夫婦共に健康である。でも、子どものいない人生を選ぶという人は何が理由なのでしょうか。
こういうケースでよく耳にするのが、「自分のライフスタイルを変えたくない」という夫婦です。
妻が自分の仕事にやりがいを感じていて、出産や育児にかかる時間を自分のキャリアアップに当てたいと考えているという場合も考えられます。また、夫婦で趣味に時間を割きたい、子育ての時間を自分のために使いたいという場合もあります。
つまり、「自分の時間やお金は自分のために使いたい」というわけです。
子どもがいらない理由④ 子どもがどうしても好きになれない
世の中には「子どもがあまり好きではない」「子どもがいる人生があまり魅力的なものとは思わない」という方もいます。
「赤ちゃんが苦手」「どうしても欲しいとは思えない」と、子どもがいる人生にピンときていない人に無理やり子どもをつくれ!というのも酷な話です。
自分自身が、子ども時代に非常に苦労したような人も、子どものいない人生を選ぶことが多いとも言われています。
子どもを立派に育てるビジョンを描くことができず、「子どもを育てる自信がない」と言うのです。
「自分と同じような思いをさせてしまったら?」と考えると怖くと踏み出せない。そういう方もいます。
夫婦で子どもに関する価値観が違うなら、徹底的に話し合おう
ただし、夫婦で意見が一致しているならばまだしも、「自分は子どもが欲しいのに、妻が子どもを欲しがらない」「妻は妊娠したいのに、夫が子どもなんていらないと言う」と夫婦で意見が食い違っている場合には、しっかり話し合う必要があるでしょう。
どちらかが「子どもが欲しい」と考えており、どちらかが「子どもはいらない」と思っている状態は、夫婦としてはあまりいい関係とは言えません。
さらに、出産にはタイムリミットがあります。できるだけ早い段階で、お互いが納得いくまで意見を交換しましょう。
また、「子どもはいらない」ことを選択した夫婦も、いろいろと悩んで結果を出した人たちがほとんどです。悩みに悩みぬいた夫婦の出した結論ならば、周囲の人たちも自分たちの価値観や意見を押し付けず、その考えを尊重してあげるようにしましょう。